巨人・岡本で王手!M1! 通算1000安打が先制V打 「もちろん優勝して、ここに戻って来るのが一番」28日にも胴上げ

 優勝に近づき、タッチを交わす岡本和(右端)ら巨人ナイン(撮影・金田祐二)
 1000安打のボードを手に笑顔を見せる岡本和(左)と井上(撮影・佐藤厚)
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 「巨人3-1中日」(27日、東京ドーム)

 歓喜の瞬間を待つスタンドが、巨人・岡本和真内野手の一言で沸きに沸いた。「もちろん優勝して、ここに戻って来るのが一番です」。10月2日が本拠地&シーズン最終戦。優勝マジックは「1」になった。4番の通算1000安打が決勝打となり、最短Vは28日・広島戦。4年ぶりの悲願に王手をかけた。

 試合が動いたのは0-0で迎えた六回だ。中日の先発・梅津を攻略できず、五回には1死満塁のチャンスをつぶした。重苦しい空気も漂う中で先頭のオコエが、バットを折りながらも左翼線二塁打で出塁。吉川のバント安打で一、三塁を作った。打席に岡本和。不思議とチャンスで4番に回る。

 「打てる球を、しっかりと打とうと思っていました」。2球目、高く浮いた直球に反応した。打球はしぶとく二遊間を抜けた。普段はポーカーフェースの主将が、珍しく一塁で感情を爆発させる。初回には失策からピンチを招いた。1球…一つのミスで潮目が変わる終盤戦。抑えた後輩左腕に「ありがとうございます」と深々頭を下げた。

 広島が阪神にサヨナラ勝ちした瞬間、ベンチ裏のロッカールームから歓声が響いた。ゴールテープが目前に迫るが、阿部監督は「他のチームは関係ない。どうでもいいです」と語気を強めた。ベンチでは井上の元に足を運び、凡退した浅野を呼び寄せて技術面の助言。勝ってもミスに厳しく、反省する姿は変わらない。阪神、広島に真っ向勝負でV奪回を誓った1年。敵地で勝って宙を舞う。

 ◆通算1000安打 巨人・岡本和が27日の中日最終戦(東京ドーム)の六回に梅津から中前打を放って達成。プロ野球321人目。初安打は15年9月5日のDeNA戦で砂田から。球団生え抜きで28歳2カ月での到達は史上5番目の若さ。

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