日本ハム 逆転サヨナラ勝利に新庄監督大興奮!水野同点弾→「かっこよくはなかったけど」マルティネスが決めた!CS本拠地開催も確定

 「日本ハム7-6ソフトバンク」(28日、エスコンフィールド)

 日本ハムが今季10度目の逆転サヨナラ勝ちでソフトバンク戦7連勝。楽天が敗れたため2位が確定し、日本シリーズ進出へ最大のライバルとなる王者に対して今季の勝率5割以上が確定した。新庄監督もベンチで両手を広げて大興奮だ。

 1点リードの九回、1死から水野が左中間へ同点の7号ソロを放った。一気に試合を振り出しに戻すと、なおも1死一、二塁の好機を作った。ここで上川畑が死球を受け満塁に。代打・マルティネスが右前にしぶとく落として激闘に終止符を打った。

 お立ち台に上がった水野は「2ボールになった瞬間に大きいのを狙おうかなと思いました」と語り、スタンドをどよめかせた。「いいとらえ方ができたので、越えてくれと思って走っていた」と語り、「クライマックスを本拠地でやるのが新たな目標だったので、よかったです」と喜びをかみしめた。

 サヨナラ打を放ったマルティネスは「準備はしていたんですけど、最高の形でバッティングができてすごくうれしいです」とはにかみ、「チームメートが満塁にしてくれたので、何とか1点とって勝利を決めようと思っていた。かっこよくはなかったけど、一塁手の頭を越えてくれたのでよかったです。(手が)イタイ、イタイ」と振り返ってスタンドを沸かせた。

 終盤、悪夢の展開が待っていた。八回に勝ちパターンが崩れた。逃げ切り態勢に入った3点リードの八回に逆転を許した。4番手・池田が四球と安打、暴投で1死二、三塁のピンチを招き、山川に右越え同点3ランを被弾。さらに海野に二塁打、柳町に中越え適時三塁打を浴びた。4安打4失点で降板した。

 序盤は二回に下位打線の奮闘で同点とした。2点を先制された直後に8番・水野が中前適時打、9番・細川は同点中犠飛を放った。水野は「ノーアウト満塁からのチャンスだったので、三振だけはしないように食らい付いていきました」、細川は「夢中」とそれぞれコメントした。

 好調の3、4番コンビも躍動した。同点の三回にはレイエスが賞金111万円の「SHINJOボード」のわずか左下を通過する特大の2試合連続25号勝ち越しソロ。「1打席目(四球)は東浜投手のボールを見るために振らずにいました。前の打席でしっかり見られたので、2打席目はどんなボールがきても対応できるように準備していました」と振り返った。

 五回には1死三塁から清宮が右前適時打。「次の1点は大事になると思っていました。久々にチャンスで回って来たので、ここは絶対に打ってやるという気持ちで打席に入りました」とコメントした。七回には水谷が、長谷川から左中間に9号ソロ。3点差とした。現役ドラフトで交換トレードのように移籍した2人の対決だった。

 八回に待っていた悪夢の展開をものともせず、勝ちきった日本ハム。新庄監督も大興奮の白星に本拠地も沸き返っていた。ソフトバンク戦の勝率5割以上が確定したため、これで日本ハムは全球団に勝率5割以上となった。他球団に負け越しがないシーズン。選手達の大きな自信となりそうだ。

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