巨人が4年ぶり39度目リーグ制覇!阿部監督が男泣き&歓喜の絶叫「最高でーーす!」坂本、岡本和も涙、涙 就任1年目でチーム再建 胴上げで10度宙舞う

 「広島1-8巨人」(28日、マツダスタジアム)

 優勝マジック「1」としていた巨人が広島を下し、141試合目で4年ぶりのリーグ優勝を飾った。阿部慎之助監督(45)は就任1年目で昨季まで2年連続4位だったチームを再建。最終盤は連覇を狙った阪神とのデッドヒートを制して2020年以来、4年ぶり39度目(1リーグ時代を含めると48度目)のリーグ優勝を果たした。巨人の新人監督による優勝は2002年原辰徳氏以来6人目。日本シリーズ進出を目指し、10月16日からは東京ドームでCSファイナルステージに臨む。

 「M1」で迎えた広島との試合は、四回、先頭打者の吉川が2打席連続安打で出塁すると、相手の暴投に、浅野の右前打もあり、2死一、三塁の好機を作ると、7番門脇が広島・森下から右前への先制打を放った。その後同点に追いつかれたが、六回、先頭打者の吉川が3打席連続安打で出塁すると、無死一塁で4番岡本和が左中間への二塁打。一塁から吉川が一気に生還した。主砲の値千金の勝ち越し打にナインは大盛り上がり、阿部監督も拍手でたたえた。さらに2死一、三塁で、8番小林が広島2番手の森浦から右前適時打で追加点を挙げた。

 さらに七回には岡本和が2打席連続となる2点適時二塁打、増田の適時二塁打で計3点を追加。試合を決定付けた。

 投げては今季完全復活のシーズンとなった菅野が8回まで119球1失点の圧巻の投球をみせ、九回は高梨が左打者2人を抑え、最後は守護神大勢が締めた。菅野は最多勝をほぼ手中にする15勝目をマークした。

 歓喜の瞬間、ナインはグラウンドに飛びだし、抱き合った。輪の中に涙を流す阿部監督が進み、現役時代の背番号と同じ「10」度宙を舞った。ベテラン坂本や、4番岡本和の目にも涙が浮かんだ。

 阿部監督は優勝インタビューで現役時代の決まり文句の「最高でーーす!」と絶叫。「全員でいくぞというのを言ってきた。最高のゲームでした。信じてよかった」と、うなずいた。また 原前監督から引き継いだバトン。重圧があったことも明かし「もちろんプレッシャーはありましたし、この場をお借りして原さんが…」と涙。そして「指導者に導いていただいて、よかったなと思います。感謝しています」と、言葉を紡いだ。

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