「広島１－８巨人」（２８日、マツダスタジアム）

　巨人の長野久義外野手は「個人的には２０１４年以来（の優勝）だから。うれしいっすね」と語った。

　ベンチからマウンドに一番乗りを果たしたベテラン。選手たちが集まると、阿部監督が涙を流していた。現役時代をともにした指揮官が、就任１年目で達成したＶ。涙を流す姿に「監督泣いていたんでね。ちょっともらい泣きしそうになりましたけど」と率直な心境を明かした。

　ベテランとしてチームを支え、グラウンドでも要所で勝負強い打撃を発揮した。２０１４年とは立ち位置が違う中での優勝。「監督が『楽しくやろう、明るくやろう』という話だったんで。それがほんとうにできたんじゃないかなと思う」と振り返った。

　最後は「また頑張ります」と締めた長野。奇しくも２０１９年から４年間在籍した広島でのＶ。今年４０歳を迎えるベテランは、久々の優勝の味を噛みしめていた。