オリックス・山下舜平大が8回1失点で6敗目もプロ初完投 春先の不振思い返し「長く感じました」 来季の巻き返しも誓う
「ソフトバンク1-0オリックス」(30日、みずほペイペイドーム)
オリックス・山下舜平大投手(22)が8回4安打1失点で6敗目を喫したが、プロ初完投だ。
初回から五回までは毎回奪三振。特に五回は柳町、笹川、甲斐を3者連続三振に仕留めるなど、剛腕がうなった。春先は制球難に苦しんだ右腕だったが、与四死球は初回先頭のダウンズに献上した四球の一つのみ。制球もまとまっていた。
両軍無得点の七回先頭・栗原に直球を右中間のホームランテラス前方にはじき返されたのは悔しいが、計11奪三振と相手打線を手玉に取った。
春先は制球難などの不振に苦しみ、2軍再調整の日々も長かった山下。「長く感じましたね」と率直な心境を吐露する。それでも、後半戦で立て直し、最後は5試合連続クオリティースタートと勢いを取り戻した。
中嶋監督も「よくここまで本当に盛り返したと思いますよね。8回で負けましたけど、しっかり完投という形ですか」とうなずいた。
山下は「春先に関しては自分との勝負になっていた。今は本当に自分に自信を持って、勝負の上で打たれたりして悔しかったりするので。最後ここでなんとかしても勝ちたかったんですけど、また悔しさができたので、オフシーズンにしっかり自分のやることをやって、来年にぶつけたいと思います」と意を決した。