ヤクルト・石川 青木と感謝の“ラスト競演”へ「目に焼き付けたい」2日引退試合で登板へ
ヤクルト・石川雅規投手(44)が30日、神宮外苑・コブシ球場で行われた投手練習に合流し、今季限りで現役を引退する青木との“ラスト競演”を待ちわびた。10月2日の引退試合では中継ぎでの登板を予定しており、「ノリと一緒にプレーするっていうのを目に焼き付けたい」と寂しさを隠した。
互いに不惑を越え、苦難を共有した同志だ。ロッカーも隣同士。「思い出はありすぎて難しい」と笑い、「ノリは本当にいつも前向きですし、逆に僕が弱音をはいたのを聞いてもらっていたかな。そういう意味ではノリがいなければ、僕も長くモチベーションを保てなかった」と感謝する。
マウンドには石川が立ち、振り返れば中堅に青木がいる。見慣れた景色ももうすぐ見納めだ。「いつも『石川さん、まだいけるよ』と常々言ってくれるので、その言葉は大きい。本当にありがとうという気持ちが大きいかな」。用意されたのは感謝を伝えるラスト競演。思いを白球に込め、石川はマウンドに向かう。