高木豊氏が阪神戦力外の2選手に言及「面白い」「他のところなら使える」 岡田監督の言葉から「相当、上の壁がある」
元DeNAヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏が2日、自身のYouTubeチャンネルを更新。阪神を戦力外となった岩田将貴投手(26)、遠藤成内野手(23)について言及した。
岩田は左サイドスローから多彩なスライダーを投げ分け、今季は2軍で46試合に登板。1勝2敗、防御率2・11と安定した成績を残していたが、4年間で1軍登板はなかった。
高木氏は「左の変則。打ちにくそう。まだ26歳と若いし、どうなんだろうなあ」と考えながら、「他球団から声はかかると思う。面白いもん。面白いけど、2軍で投げているのと1軍とのプレッシャーは違う。首脳陣もプロが見ているわけだから。なぜ1軍に上げられなかったのか、どこに隠されているのか感じる」と語った。
1軍でチャンスがなかったことに「何か引っかかるものがあった。岡田監督もタブレットでずっと見てるからね」、「岡田さんはどちらかと言うとオーソドックスのピッチャーが好きなのかも知れない。それは仕方ない。岡田さんの考えの中で何かあるのかもしれない」としながら、「俺の目では試してみたいと思う。阪神には優秀なピッチャーがいるから。その枠には入らなかった。だけど、呼ばれるところはあると思う。ヤクルトなんて嘉弥真が外れてるから、そういう変則ピッチャーは重宝する」とした。
また、遠藤についても「これは使えるよ」と即答した。高卒5年目の今季はウエスタンで最高出塁率・392、30盗塁と奮闘したが、1軍では出場なし。「ファームでそれだけ出塁率あって、率も悪くない。盗塁30。だけど、阪神は優秀な選手が多いんですよ」とした。
チャンスが得られない理由として挙げたのは選手層の厚さ。「この前、岡田監督に、『井坪上げないんですか?』って聞いたんだよ。『ええなあ』言ってたけど、『まだやなあ』って。あれがまだなんだから。相当、上の壁はある。1軍に引き上げていく壁が相当高い。それだけレギュラーがしっかりしていて、層が厚い」と驚きまじりに語った。
続けて、「やっぱり特徴がないと上がれない。(走力は)植田と熊谷、島田もいる。4人も足はいらない。小幡もいる。入る余地がない」とし、右の代打も「渡辺、原口もいる。(左で)糸原もいる。なかなか、厳しい。だけど他のところにいったら使える」とうなずいた。