4年ぶりリーグVの巨人 勝利で全日程が終了 77勝59敗7分け、山崎伊が2年連続10勝

 「巨人4-2DeNA」(2日、東京ドーム)

 巨人がリーグ最終戦を勝利で飾った。77勝59敗、7分けで全日程が終了。先発の山崎伊は6回1/3を投げて、5安打2失点で2年連続2桁勝利を手にした。チームは16日から始まるCSファイナルSに備える。

 消化試合の雰囲気はなかった。先発・山崎伊の2年連続2桁勝利が懸かった一戦。同時にリーグ優勝決定後、初の本拠地開催。今季のリーグ最終戦に超満員のファンが集まった。ローテの柱を担った右腕、声援を送り続けたファンに勝利を届けようと、若手中心の打線が序盤から火を吹いた。

 三回だ。先頭の門脇が一塁強襲の内野安打で出塁。山崎伊がきっちりと送りバントを決め、1死二塁と得点圏に走者を置いた。ここで昇格即スタメン出場の佐々木が、しぶとく中前に抜ける先制適時打。さらに続くオコエが右翼スタンドに3号2ランをたたき込んだ。

 短期決戦用の秘策も試した。1死から浅野が右翼線三塁打で出塁。門脇の打席で1ボールから2球目、阿部監督がエンドランを仕掛けた。前進守備の一、二塁間を抜ける適時打で4点目。セオリーにはないギャンブル的な攻撃も使い、ポストシーズンの予行演習としても抜かりはなかった。

 先発の山崎伊は六回、門脇の右前適時打で1点を奪うと、続く打席きっちりバントを決め一塁に全力疾走した。二塁からの送球が反れ、一塁カバーに入った牧と接触。スパイクの歯が左膝に当たったようで、左足をかばうようにして痛がった。

 それでも山崎伊はベンチに下がることなくプレーを続行。左膝付近のユニホームが赤く染まる中、気迫の投球を続けた。続く七回、1死二、三塁のピンチで降板。高梨にマウンドを譲ったが、梶谷を空振り三振に封じてリードを守った。

 以降、ケラー、大勢とつなぎ、リーグ最終戦を勝ちきった。

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