引退試合のヤクルト・青木が大号泣「この瞬間が来てしまった」VTRでイチロー氏ら超豪華メンバー続々登場【スピーチ全文】
「ヤクルト5-3広島」(2日、神宮球場)
ヤクルトの青木宣親外野手(42)が引退試合を行い、21年間のプロ野球人生に終止符を打った。1番・中堅で出場し、マルチ安打の活躍で有終の美を飾った。
試合後の引退セレモニーではビデオメッセージで豪華メンバーが続々と登場。早大時代の同期、鳥谷敬氏、元同僚のマクガフ、バレンティン、WBC日本代表のチームメート、ダルビッシュに続き、イチロー氏が登場すると歓声が起こった。
イチロー氏は「高校からだったら3000本は楽勝だったね?もし、同じ時代に同じ条件で勝負していたらどっちがヒットを打っていたか。そんなことを想像させてくれるバッターでした。僕にとっては数少ない、ずっと変わらない可愛い後輩です。オフになって時間ができたら、また球場に顔を見せてきて下さい。一緒にキャッチボールでもやりたいね。じゃあ最後、バシッと決めてください。お疲れさま」と語ると、青木の目から涙がこぼれた。
青木は「イチローさん、バシッと決められるか分からないです」と切り出した後、「この瞬間が来てしまいました。こんなに盛大に送り出してくれたファンの皆様、球団関係者の皆様、心より感謝申し上げます。最後まで残ってくれた広島ファンの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました」と頭を下げた。
青木は家族、チームメートにも感謝。「泣きますよ、21年間も野球やったんだから、泣きますよ」と笑うと、ファンがドッと沸いた。最後に「自分が愛したこの球団をよろしくお願いします。また会いましょう。本当にありがとうございました」と何度も頭を下げ、大歓声と拍手を浴びた。
▽青木のスピーチ全文は以下。
「イチローさん。バシッと決められるか分かんないけど、とにかく喋ります。思いを。
ついにこの瞬間が来てしまいました。
こんなに盛大に送り出してくれたファンの皆さん、球団関係者の皆さん、心より感謝を申し上げます。最後まで残ってくれた広島カープファンの皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございます。
気づけばプロに入って21年間、夢中になって突っ走ってきました。引退発表後、各球団の方々の心温まるセレモニー、本当にうれしかったです。出会いは何事にも代えがたい大切な宝物です。プロに入って21年、自分の生き方は間違っていなかったと、出会った皆様が日々教えてくれました。自分に関わってくださった皆さんに感謝しています。本当にありがとうございます。
いつも信じてくれた両親、ヘトヘトな体を治療し続けた院長、本当にありがとう。
そして、頑張り屋の妻佐知。いつも側にいてくてくれてありがとう。佐知がいなければ、ここまで野球を続けることはできませんでした。心折れそうな時に自分の話を聞いてくれたり、励ましてくれてありがとう。
そして2人の子供たち。「ナイスヒット」って言ってくれるのがうれしくて、パパは頑張りました。いつも応援ありがとう。
(スタンドから「泣かないで」の声に)泣きますよ。泣くよ。21年も野球やったんすよ。泣きますよ。
アメリカから帰ってきて、素晴らしい仲間に囲まれ、本当に豊かなものになりました。その仲間たちに囲まれこうやって送り出してくれること、本当にうれしく思います。本当にありがとう。
いつも応援してくれたファン、いつも本当に温かい声援をありがとうございました。そして、この自分が愛したこの球団をよろしくお願いします。また会いましょう。本当にありがとうございました」