日本ハム・達 プロ初勝利 最速152キロで5回0封「意外といけるなと」来季開幕投手に名乗り
「ロッテ0-3日本ハム」(3日、ZOZOマリンスタジアム)
194センチの大型右腕がベールを脱いだ。最速152キロの直球に鋭く落ちるフォークを自在に操った。日本ハムのプロ入り3年目。ドラフト1位の達孝太投手が、今季初登板で5回3安打無失点の好投。うれしいプロ初勝利を挙げた。
「打たれる覚悟でいたんですけど、初回投げてみて、意外といけるなと感じました」。その初回は先頭の寺地に二塁打を浴びた。それでも「寺地にはファームでも二塁打3本くらい打たれているので、いつも通りやなと」と動じなかった。いきなりのピンチも後続を仕留めて波に乗った。
ルーキー時代の22年9月に1試合登板しているが、その時は新庄監督の全員を1軍経験させる方針によるもので、今回が実質のプロ初登板。新庄監督は「良かったね、達君、1勝。スタートラインに一歩踏み出して、ここからどこまで球界のすごいピッチャーたちの仲間入りするかなっていう楽しみはあります」と期待を込めた。
目前にCSが迫る。達の起用については「いきなりはちょっと。おしっこちびると思うから」と否定的。「でも嫌いじゃないですよ。そういうのは」と含みも持たせた。
自信につながる1勝。「もう一つ、二つボールの質が上がれば圧倒できる。まっすぐだったらスピードを上げれば」と達は手応え口にする。1年目の秋、「エスコン1年目の開幕投手をやりたい」と宣言。この日も「来年?やりたいですね」。大器はブレずに成長していく。
◇達 孝太(たつ・こうた)2004年3月27日生まれ、20歳。大阪府出身。194センチ、97キロ。右投げ右打ち。投手。天理から21年度ドラフト1位で日本ハム入団。プロ初登板初先発は22年9月25日・楽天戦で勝敗つかず。今季イースタン・リーグでは19試合で6勝3敗、防御率3・72。