来秋ドラフト候補の早大・伊藤樹が節目のリーグ戦通算10勝目 雨中の121球11K完投「雨男なので…」

 「東京六大学野球、早大5-1立大」(5日、神宮球場)

 早大の3年生エース・伊藤樹投手(仙台育英)が完投勝利で節目のリーグ戦通算10勝目を挙げた。

 「この雨の中で粘り強く投げられたことは良かったと思いますし、個人的に10勝目がかかった試合だったので負けたくなかったのと、1年間負けなしで終わりたいと思っているので良い投球ができたかなと」

 初回は先頭に3ボール1ストライクから死球を与えるなど無死一、二塁とピンチを招いたが、後続は断って無失点で立ち上がった。「丁寧になりすぎないようにと思ったんですけど、どうしてもマウンドで打者と対峙(たいじ)したときに様子見みたいなボールが続いてしまった。反省して切り替えて投げられた」と修正すると、二回から三回にかけては6者連続三振と圧巻。九回にソロを浴びて惜しくも完封を逃したが、9回121球を投じ5安打11奪三振で今季3連勝をマークした。

 雨中の熱投に「僕自身ちょっと雨男なのか、高校時代から雨で投げることが多々あったので…」と苦笑いで明かし「雨は慣れていると言えば慣れています。あまり気にせず、淡々と修正しながら投げることだけを意識していました」と“秘けつ”を語った。

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