日本ハム・新庄監督CS仕様 万波守備位置4度交代 清宮、水谷にはバント命じるも失敗 田宮スクイズ失敗に渋面
「楽天2-3日本ハム」(5日、楽天モバイルパーク)
日本ハムが清宮の一発で試合を決めた。同点で迎えた八回1死、楽天2番手藤平の内角高めのフォークを捉え、右翼ポール際に運ぶ15号決勝ソロとした。
新庄監督はCS、日本シリーズをにらんだ短期決戦仕様の采配を振るった。
初回無死一、二塁から清宮にバントのサイン。2度ファウルし、遊ゴロ併殺に倒れた。五回には無死三塁から水谷にバントを命じたが、これもファウルとなった。普段送りバントのない2人に出したサインだったが、成功とはいかなかった。
さらに五回1死一塁の場面では、田宮に0-1からエンドランを命じたが、ファウル。さらに1-2から今度はスクイズのサインもファウル。そしてフルカウントから意表を突く3バントスクイズもファウルとなり、失敗に終わると、新庄監督はベンチで渋い表情を浮かべた。
外野守備陣も激しくシャッフルした。この日は右翼で先発出場した万波は左翼、中堅に回り、六回1死二、三塁のピンチには再び左翼へ。新庄監督は「左バッターの時のレフトに犠牲フライがいきそうな確率の時は、ちょっとチェンジする」と話していた。その後は再び右翼に戻り、4度の守備位置交代となった。
投手陣はCS先発候補の3人が登板。先発した加藤貴は2回2安打無失点。3番手の北山は2回完全で2奪三振。4番手・金村は3回1安打1失点。六回に味方の失策も絡んで1点を失ったが、七回は三者凡退に抑えた。