中日が屈辱の3年連続最下位 低迷象徴の完封負け 退任の立浪監督は球界52年ぶりの不名誉記録 松木平は涙が止まらず
「中日0-2DeNA」(6日、バンテリンドーム)
中日が最終戦で完封負けを喫し、球団ワーストを更新する3年連続最下位となった。
暗黒の低迷期を象徴する得点力不足に泣いた。初回は2死から福永、石川昂が連打で好機を作ったが、細川が一邪飛。二回から5イニング連続で三者凡退に終わると、七回は先頭福永が出塁したが、後続が倒れた。
先発・松木平は6回2失点と好投したが、京田に許した2点適時打が決勝点。打線の援護に恵まれなかった。
引き分け以上で5位だったが、敗戦により球団ワーストを更新する3年連続最下位。既に立浪監督は今季限りでの退任を表明しているが、新人監督の3年連続最下位は1950年から52年の近鉄・藤田省三監督、56~58年の大洋・迫畑正巳監督、70~72年の西鉄・稲尾和久監督以来4人目で、52年ぶりの不名誉な記録となった。
試合直後、立浪監督は足早にベンチ裏へ。先発の松木平は涙が止まらず、ベンチ前のラバーを右手で叩く様子もあった。
立浪監督は試合後のセレモニーで「3年間これだけ声援をいただきながら結果を出せず、本当に皆様には申し訳ない思いをさせてしまい、すみませんでした」と、帽子を取って謝罪。
続けて、「何とかチームを強くしようと、改革してきましたが、まだこのチームは改革の途中です。志半ばで退くのは非常に残念な思い、悔しい思いと、申し訳ない思いがありますが、ただ、ここにいる選手は着実に力をつけてきた選手もいます。まだまだこれから伸びていく選手もいます。この選手が成長するには皆さんの応援が必要です。まだ芽は小さいかもしれませんが、皆さんの力で花を咲かせ、実を付けてあげてください。近い将来、必ず強いドラゴンズ、そう信じています」と後押しをお願いした。