激震のオリックス 中嶋監督の辞任を説明 福良GM「幾度も対話を重ね慰留に努めましたが」

 降雨コールドゲームとなり、中嶋監督(右)に言葉をかけられながら球場を後にする宮城(撮影・吉澤敬太)
 ベンチから顔を出し、雨を見つめる中嶋監督(撮影・吉澤敬太)
 メンバー表を交換する中嶋監督(左)と今江監督(撮影・吉澤敬太)
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 「楽天1(降雨コールド)8オリックス」(6日、楽天モバイルパーク)

 オリックス・中嶋聡監督が6日、辞任することを表明した。

 リーグ3連覇を成し遂げたが、今季は63勝77敗3分け、5位で最終戦を終えた。

 福良GMは「中嶋監督より辞意の申し出を受け、球団としては幾度も対話を重ね慰留に努めましたが、本人の意思は固く、今季限りでの退任となりました」と説明。「とても残念な気持ちであることは当然ですが、同時に、25年ぶりにチームをリーグ優勝に導き、その後、日本一とリーグ3連覇を達成したその手腕には、心からの感謝と最大限の賛辞を贈りたいと思います」と語った。

 今後、新監督を迎えて新たなスタートを切る。「中嶋監督とともに積み上げたチームの進化の歩みは球団にとって大切な財産であり、さらに強いチームを作り上げることがわれわれの使命であると考えています」とした。

 この日、中嶋監督は最終戦を終えた後、報道陣の取材に「3連覇したチームとは思えないほど、優勝争いに絡めず終わり辛かった。うまくいかず悔しかった。僕は責任という言葉をよく使っていましたが、こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。それを考えたらここまでチームが落ちるということに関して責任は取りたいと思いますね。今年で辞任します」と自ら切り出した。

 球団の慰留を固辞し、「球団からは強く止めて頂いたんですが、やっぱり形として3連覇して、そのひとつの時代といったらおかしいが、なにか足りないとなったとき、新しいことを始めるときに新しい人が始めるべき。今まで通りにやってても、人って慣れるじゃないですか、慣れという部分が今年は強く出てしまった」と決断理由を説明した。

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