広島商 接戦制して秋の広島王者に エース122球投げ抜いた 1年生の4番・名越も躍動

 公式戦初完投の広島商・大宗(撮影・畠山賢大)
 適時打を放って雄たけびをあげる広島商・名越(撮影・畠山賢大)
 優勝を果たした広島商ナイン
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 「秋季高校野球広島大会、広島商4-3如水館」(6日、電光石火きんさいスタジアム三次)

 決勝と3位決定戦が行われ、決勝は広島商が如水館との接戦を制し、3年ぶりの制覇。3位決定戦は盈進が広島新庄に勝利した。上位3校は25日から島根県で行われる中国大会に進む。

 勝ってかぶとの緒を締めた。優勝が決定し、スタンドへのあいさつを終えた後、一塁ベンチ前には広島商の円陣ができた。荒谷忠勝監督(48)は「中国大会で広島代表として恥ずかしくない野球をしよう」とナインに呼びかけ、早くも次なる戦いを見据えた。

 エースと4番が勝利に導いた。背番号1の大宗和響投手(2年)は10安打3失点で公式戦自身初完投。右上手投げのダイナミックなフォームで122球を投げ抜いた。1点差に詰め寄られた九回2死二、三塁のピンチで空振り三振を奪い、「気持ち的に強気になっていたけど、頭は冷静に投げるように心がけていた」と汗を拭った。

 1年生で4番を務める名越貴徳外野手は初回に先制中前適時打を放ち、七回にもリードを広げる右前適時打。伝統校で下級生から4番の大役を務める中、「やるしかない」と覚悟を決め、塁上では雄たけびを上げた。

 直近の夏の広島大会では2年連続準優勝に終わるなど、決勝に弱いイメージもあった中での勝利。殻を破った広商が次は中国王者を目指す。

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