オリックス・湊通夫球団社長（６１）が７日、仙台市内で取材に対応した。レギュラーシーズンが終了した６日に中嶋監督が電撃辞任。後任監督の人事について問われると「人事の件に関してはもちろん速やかに進めていくのは当たり前のことなので」と言及した。

　球団は９月上旬には続投要請の方向性を固め、中嶋監督とは何度も話し合いを取ってきた。それでも、中嶋監督の辞意は固かった。「あの仕事ってすごい命を削っていると思うんです。それは職業上考えちゃいけないのかもしれないけど、そういうのも考えますよね」と心身共に負担がかかっていたであろう指揮官を思いやった。

　球団としてリーグ３連覇＆２２年の日本一に貢献した中嶋監督は功労者だ。何らかのポストを要請する可能性を問われた湊球団社長は「普通だとそうですし、あとは今回の辞任のこともそうでしょうけど、彼と話しながらですね。やっぱりしっかり彼の気持ちも聞いてあげなきゃいけないし」と言葉に含みを持たせた。