オリックス新監督 岸田コーチが最有力 中嶋監督の手腕間近で体感「勉強になりました」 外部招へいも検討

 オリックスの来季新監督に岸田護投手コーチ(43)が浮上していることが7日、分かった。遠征先から帰阪する仙台空港で取材に応じた岸田コーチは「僕から言えることは何もないですね」と話すにとどめたが、内部昇格なら最有力とみられる。

 岸田コーチは現役時代、先発、中継ぎ、抑えとあらゆる役回りを担い、通算433試合に登板。44勝30敗63セーブ、63ホールドと実績豊富だ。オリックス一筋14年間の現役生活後、20年から球団でコーチを担ってきた。

 6月からブルペン担当としてファームからローテーションされ、中嶋監督の指揮官としての姿を間近で見てきた。「やっぱり勉強になりましたね。ミーティングで話す言葉の重さを感じました」。勝負師としての言動、行動に刺激を受けた。指導者として目指すべき姿かと問われ「そうですね」とうなずいた。

 湊球団社長は報道陣の取材に対応し、「人事の件に関しては、もちろん速やかに進めていくというのは当たり前のことなので」と話した。今月24日にはドラフト会議も控えているが、球団にとっては重要な転換期となるだけに、選定作業はより慎重に進めていく。

 岸田コーチらを軸とした内部昇格とともに、外部招へいの検討についても湊球団社長は「もちろんです」と語った。情報収集に努めながら新体制の組閣を固めていく。

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