「佐賀国民スポーツ大会・高校野球・準決勝、小松大谷６－１関東第一」（８日、さがみどりの森球場）

　小松大谷・西川大智投手（３年）が二刀流の活躍で決勝進出に導いた。

　投げては９回５安打１失点、球数わずか１００球で完投勝利。今夏甲子園では史上初めて大阪桐蔭相手にマダックス（球数１００球以内での完封勝利）を達成した右腕。「心理戦が得意になった」と打者との間合いを巧みに操り、的を絞らせなかった。打っても４打数２安打１打点を記録。安打後は、ドジャース・大谷を模して一塁コーチャーとヘルメットをぶつけ合う「ヘッド・バンプ」で喜びをあらわにした。

　石川勢として優勝すれば１９９２年の松井秀喜氏を擁した星稜以来、３２年ぶり。西川は「みんなで全員で勝ちに行きたい」と意気込んだ。