日本ハム・清宮 打率3割フィニッシュに「とりあえず良かった」 新庄監督は「規定打席達してないから意味ない」と言いつつ2打席交代でサポート
「楽天2-0日本ハム」(8日、楽天モバイルパーク)
日本ハムの清宮が規定打席に到達しなかったものの、打率3割ジャストで今シーズンを終えた。打率・299で迎えた今季最終戦は、4番・三塁で先発出場。2打数1安打、4打数2安打なら3割に到達する状況だったが、初回に左前打を放ち3割超え、四回の2打席目は中飛に倒れたが、その裏の守備で交代した。
「最初に1本打てたっていうのはほんとに大きかった」と笑顔。「2打席目で、(新庄監督から)『これで変わるか』と。本当は、僕的にはやっぱり2本打って文句なしで行きたかったですけど。でも、とりあえず3割で終われたのはよかったです」と話した。
新庄監督は「まあ規定打席達してないから意味ないんだけどね」とチクリ。「やっぱ規定打席クリアしての3割は胸張って『3割打った』って言えますけど。そういう選手過去にいっぱいいるんじゃないですか。規定打席達してなくても。でも本人が喜んでね、やったって手叩いてたんで、いいんじゃないですか」と優しい眼差しで話した。
清宮も思いは同じ。「規定には乗ってないんで。次はやっぱりちゃんと規定乗って達成できればなとは思います」と来季以降につなげる思いだ。
今季は春季キャンプ直前に左足首を負傷し開幕1軍を逃した。4月19日に昇格したが、打率1割にも届かす5月6日に登録抹消。6月11日に再昇格すると7月は月間打率・383をマークするなど三カ月連続月間3割超え。3番に定着しチームの躍進を支えた。
「もう絶対諦めないっていう気持ちでずっとやってたんで、その何があっても諦めないで逃げずにいるっていう気持ちがここまで引っ張ってくれたかな」と今季を振り返る。10月も全試合で安打を放ち2試合連続本塁打も記録するなど好調を持続。「この練習期間が本当に大事だと思うんで。しっかりいい調整をしてCSに臨めればなと思います」と誓った。