日本ハム・新庄監督 日本一なら勇退 去就もシンジョー流「完全燃焼したら責任を果たすことになる」

 日本ハムの新庄剛志監督(52)が8日、日本一を置き土産に今季限りで勇退する思いを明かした。来季の去就について「完全燃焼したら責任を果たすことになる」と、達成感を胸に有終の美を飾る考えだ。日本シリーズ進出でも勇退する可能性もあり、その一方で、CSで敗退した場合に雪辱を果たしたい思いが生まれれば続投する。球団は新庄監督の決断を尊重する意向。今後の戦いぶりで、進退が決まる。

 秘めた思いを吐露した。新庄監督は来季の去就について「完全燃焼したら?“もう責任を果たしました”ってなるかもしれない」と勇退を臭わせつつ、「今後の戦い方次第ですね。やり返したろと思ったら、またあるし」とも明かした。

 幼少期から常に1番を目指してきた。小学校時代、マラソン大会で初めて負けて「2位も3位も100位も一緒や」と号泣したという。根っこは変わらない。今季は2位と躍進したが「1位を取れなかったのは、ほんと悔しい」という思いが先に立った。まだ日本一になるチャンスはある。そこを果たした時こそ“完全燃焼”になる。

 また、6日には目標として「日本シリーズに行くだけ。日本シリーズ優勝じゃないですよ。行って、その日本シリーズの経験を味わわせたい」とも語っている。選手を日本シリーズに連れて行くことで、一つの区切りとする思いもある。一方でCSで敗退した場合や、日本シリーズで惨敗した場合に「やり返したい」という気持ちが湧き上がれば続投に傾く。

 ファンの大半は日本一と続投の両方を願う。ファンを大事にする新庄監督。それでも「そこはファンじゃないんですよね。そこはもう、もう僕の人生なんで。僕の好きにやらせてもらいます」と言い切った。

 阪神・岡田監督の退任を受けて「キツそうだったし。僕も同じぐらいです。そのしんどさは。監督業は心臓にきますよ」と漏らした。監督として「この子ら(選手たち)をどういう素晴らしい人間にしていくかっていうことと、成績を上げていくことと、チーム。全部考えないといけないし、僕の場合は営業面も考えないといけないから」と明かし「1日24時間じゃ足りない」というほど、全力で尽くしてきた。

 新庄監督にとって“3年”は節目だ。阪神入団3年目の92年にレギュラーを獲得。01年から3年間メジャーでプレーし、04年から在籍した日本ハムでは3年目の07年に日本一、そして引退した。監督就任後も「オレはMAX3年かな」と話したこともある。球団側は来季の去就について、新庄監督の決断を尊重する方針。節目の3年目。ハッピーエンドのシナリオを完結させる。

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