西武・西口新監督 就任会見「身が引き締まる思い」守りの野球でチーム再建へ
西武の新監督に決まった西口文也ファーム監督(52)が11日、東京都内のホテルで就任会見に臨んだ。「身が引き締まる思いでいっぱい。守りの野球が自分の中では理想。そこに打線がかみ合ってくればいい」とチーム再建への抱負を述べた。
今季は球団ワーストの91敗で最下位に沈んだ。9月中旬に「あなたしかいない」と飯田本部長らから就任を打診されたといい、「自分の中でどうすれば勝てるチーム、勝つチームにしていけるかと考えた」と明かした。
西武一筋で通算182勝を挙げた強心臓の元エース。それだけに「自分自身はメンタル的に強い人間だと思ってるんで、今はちょっと、メンタルが弱い選手が多いように見受けられます」。心身ともにたくましい若獅子を育て上げる決意だ。
「しっかり秋の秋季練習、キャンプでやってもらう」。例年は10日間程度のシーズン後の休養を5日間として、15日から全体練習を再開する。ソフトバンクなどでヘッドコーチなどを歴任した鳥越裕介氏(53)の入閣も発表。西口監督は「自分はご覧の通りおおらかな人間。僕よりも厳しく選手に接していただければ」と新ヘッドコーチの手腕に期待した。
◆西口 文也(にしぐち・ふみや)1972年9月26日生まれ、52歳。和歌山県出身。現役時代は右投げの投手。和歌山商-立正大から94年度にドラフト3位で西武入団。97、98年と最多勝と最多奪三振。勝率第1位にもなった97年はリーグ最優秀選手(MVP)と沢村賞も。通算436試合に登板して182勝118敗6セーブ、防御率3・73。22年から2軍監督。