DeNAがファイナルS進出王手!東負傷降板の緊急事態を一丸で乗り越える 牧&佐野が猛打賞に主砲が感謝「好機を作ってくれたので」
「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、阪神1-3DeNA」(12日、甲子園球場)
DeNAの強力打線が2桁安打で阪神投手陣を攻略。先発投手・東の負傷降板という緊急事態をリリーフ陣も一丸で救い、ファイナルS進出に王手をかけた。
先発・東が立ち上がりから阪神打線相手に力投。それでも思わぬアクシデントに見舞われたのは四回だ。打席で左前打を放った際に、走塁中に異変を訴えて一度ベンチへ。治療後はプレー継続となったが、その後も全力疾走はできない。直後の四回のマウンドへは続投となったが、三者凡退に打ち取ると、五回には降板。わずか50球での緊急降板となった。
エース負傷という緊急事態に一丸となったのは、ブルペン陣だった。五回には山崎が三者凡退でピシャリ。六回からは佐々木が3人で斬って取り、七回は坂本が快投。八回は伊勢がピンチを招くも無失点に防いだ。九回は森原が1失点でしのぎ、勝利を呼び込んだ。
一方の打線は、阪神先発・才木に再三の好機を作りながらも、要所で一本が出ない。三回1死満塁で桑原の併殺崩れの間に先制点を奪ったが、その後は得点圏にも進めない展開が続いた。それでも七回、1死から牧、佐野と連打で好機を作ると、オースティンが2点適時二塁打を放って試合を一気に動かした。
ヒーローインタビューに立ったオースティンは「甲子園球場は阪神ファンの方も多くいて、我々のリズムに持ってくることは難しいんですが、勝利を持ってくることができて良かったです」と語った。牧と佐野が猛打賞で好機を作ったことが得点に直結したDeNA。頼れる4番は「前の2人がしっかりとチャンスをつくってくれたので」と2人をたたえ、「選手にとって大きな意味を持つシリーズ。全員で勝ちをつかみとろうとして、今日は実行することができた」と胸を張った。
三浦監督が勝利への鍵に挙げていた先勝。13日の第2戦はジャクソンが予告先発されている。2年連続でCSファーストS敗退と悔しい思いをしているチームが、まずはファイナルS進出へ王手をかけた。