DeNA・牧&佐野 打線けん引 新旧主将が3安打そろい踏み
「JERA CSセ・ファーストS・第1戦、阪神1-3DeNA」(12日、甲子園球場)
新旧主将が3安打のそろい踏みで、2桁安打を放った打線をけん引。2番・牧が出塁すれば、3番・佐野は長短打で続き先勝に貢献した。牧は「(先発の東に)アクシデントがあったけど、他の投手がゼロに抑えてくれた。野手も何とか点を取って勝つことができたので良かった」と一丸でつかんだ白星を強調。悲願のCSファーストS突破へ、王手だ。
相手エース・才木から先制点を奪ったのは三回だ。牧が中前打を放ち、佐野が左翼線二塁打で続く。満塁となり、桑原の併殺崩れの間に牧が先制のホームを踏んだ。七回1死は左翼線二塁打を放ち、追加点へつなげた。
過去2年のCSファーストSはいずれも敗退。牧も通算打率・200と力を発揮することができず、「今年こそは何とかしたい」と結果で強い覚悟を示した。
さらに昨季まで主将を担った佐野は、この大舞台に幸せを感じていた。昨年はケガで立てなかった場所だ。「うれしさや喜びが打席で表現できたと思います」。それぞれの立場、思いを持って挑む下克上。勢いはついた。あとは勝ち切るだけだ。