ロッテ・佐々木 8回0封でCS初勝利 エスコン苦手も好投 メジャー10球団視察で夢へも一歩
「CSパ・ファーストS・第1戦、日本ハム0-2ロッテ」(12日、エスコンフィールド)
プロ野球のクライマックスシリーズは12日、セ、パ両リーグのファーストステージ(3試合制)が開幕し、パは3位ロッテが2位日本ハムに2-0で先勝した。佐々木朗希投手(22)が8回無失点と好投し、打線は中村奨吾内野手(32)、グレゴリー・ポランコ外野手(33)の本塁打でファイナルS進出に王手をかけた。
決戦のマウンドに立ったCS男が、堂々とした投球でCS初勝利を挙げ、ファイナルS進出に王手をかけた。CS3度目登板の佐々木が8回112球を投げて5安打無失点。3戦通算で17イニング連続自責点ゼロとし、勝利を引き寄せた。
「結果的には良いピッチングができて良かった。打線も早く点を取ってくれたので良かったと思います」
「立ち上がりは難しかった」と初回は先頭から2者連続四球。何とか無失点でしのぐと、そこから六回まで二塁を踏ませない圧巻の投球。スライダーでカウントを稼ぎ、アウトを重ねる。先頭に安打を許しても冷静に併殺打で打ち取り「うまくハマってくれた。ランナーのケアをいつもよりできた」と大舞台でも勝負強さを発揮した。
エスコンフィールドでは苦戦してきた。大量失点やアクシデントでの緊急降板。「良いイメージはなかった」と話すが、全体練習だった11日には、マウンドから異例の前日投球練習。「いろいろ失敗してきた分、今回良い形でいかせた」と苦い記憶を塗り替えた。
バックネット裏ではパドレス、ヤンキースなど10球団のメジャー関係者が視察。佐々木が夢見るメジャーリーグではこの日、WBCでともに戦ったドジャース・山本とパドレス・ダルビッシュの投げ合いが繰り広げられた。試合は見られなかったが結果はチェックしたといい「勉強になることが多い」と大先輩から学びを得た。
吉井監督から「責任を与えようと」と送り出され、しっかりと応えた。「まだ先がある。大事な試合が続いてくると思うので、そこでも良いピッチングができたら」と右腕。頂点まで一気に駆け上がる。