東大・渡辺 歓喜のリーグ戦初星「父に感謝」151球粘投2失点完投 父・俊介氏はロッテで活躍
「東京六大学野球、東大3-2法大」(13日、神宮球場)
2回戦2試合が行われ、東大が法大に3-2でサヨナラ勝ちした。ロッテで活躍した父・俊介氏と同じサブマリンの渡辺向輝投手(3年・海城)が2失点でリーグ戦初完投で初勝利を挙げた。チームは今季2勝目となり、2017年秋以来のシーズン複数白星。明大は立大に8-1で雪辱。広島がドラフト1位入札を公表した宗山塁内野手(4年・広陵)は4安打固め打ちで首位打者に浮上した。
父譲りのサブマリンが初勝利に満面の笑みを見せた。渡辺が151球を投げて、9安打7四死球ながら粘り強く2失点完投。「取材を受けるときは、負けて落ち込んだ状態が多かったので、きょうは泣きそうなくらいうれしい」と喜んだ。
スライダー、シンカーを軸に法大打線をほんろうした。直球も変化球も110キロ前後で、コースもつきながら、相手打者のタイミングを外した。九回1死二塁。サヨナラ勝ちをベンチで見届けると「門田が決めてくれると信じていました」とサヨナラ打を放った殊勲の2年生をたたえた。
ウイニングボールを手にした渡辺は「取材では、父に反抗的なことばかり言ってきましたが、シンカーの使い方をアドバイスしてくれた父に今日は感謝しています」と報道陣を笑わせた。チームも、法大からの勝ち点を含めて3勝した2017年秋以来のマルチ勝利。赤門サブマリンが、勝ち点奪取へ勢いをつけた。