DeNA・三浦監督 下克上突破 憧れ岡田監督下し7年ぶりファイナルS 早撃ち作戦奏功!猛爆10得点

 「JERA CSセ・ファーストS第2戦、阪神3-10DeNA」(13日、甲子園球場)

 薄暮の聖地で、DeNA・三浦大輔監督は下克上の味をかみしめた。お家芸を余すことなく体現し、15安打10得点の猛爆打線で2位・岡田阪神を圧倒。連勝で7年ぶりファイナルS進出を決めた。

 集中力が際立っていた。「先制されたけど、すぐみんながつないでつないで。しっかり狙い球を絞りながら、いい形で攻撃できた」と三浦監督。二回、宮崎から戸柱まで4連打で畳みかけ、4年ぶり対戦の高橋を攻略した。

 アナリストによる分析のもと徹底された共通認識を持ち、いずれも3球以内で早いカウントから仕掛けた。走者一掃の適時二塁打を放った戸柱は「いいピッチャーだったので、ファーストストライクから行こうと決めていた。僕に限らずみんなが決めていたことなので、いい結果になって良かった」と力を込めた。

 この日、前日に左ハムストリングに違和感を訴えて緊急降板した東が出場選手登録抹消。ファイナルSでは絶対的エースを欠いて臨まねばならないが、「全員でやります。チームにとっては非常に痛いですけど、みんなでカバーしながらリリーフ陣も先発陣もカバーしながらやっていきます」と指揮官。一丸となって勝ち抜く自信が生まれ始めている。

 ファーストS突破の喜びもつかの間、三浦監督は挑戦権を得た次なる戦いへ気を引き締めた。幼い頃から交流があり憧れてきた岡田監督を下し、自身初のファイナルS進出を決めたが「思うところはいろいろあります。でもまだシーズンは終わっていないので」と感慨は全て胸の奥にしまい込んだ。今、目指すのは頂点だけ。16日から覇者巨人に挑む。

 ◆セ3位球団の下克上 セ・リーグシーズン3位球団のCSファーストS突破は9例目でDeNAは16、17年に次いで3度目。過去8例は10年・巨人、13年・広島、16年・DeNA、17年・DeNA、18年・巨人、19年・阪神、21年・巨人、22年・阪神。このうち、ファイナルS突破は17年・DeNAのみ。なお、パ・リーグでは10年・ロッテが3位からCS突破している。

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