投手出身監督が激増傾向にある令和の時代 来季も阪神・藤川球児、西武・西口文也、オリックス・岸田護の3氏が新監督に

 令和の時代に移り、プロ野球では投手出身の監督が増えている。2025年シーズンでは、阪神が野手出身の岡田彰布監督から投手出身の藤川球児監督に代わり、オリックスでは捕手の中嶋聡監督から投手の岸田護監督に、西武も野手の松井稼頭央監督から、投手の西口文也監督になった。

 2015年には、投手出身監督はソフトバンク・工藤公康監督ひとりだけだった。2017年に中日・森繁和監督が就任して2人となった。激変したのは令和2年の2020年。工藤監督と前年に就任した中日・与田剛監督に加え、この年からヤクルト・高津臣吾監督、広島・佐々岡真司監督が就任し、12球団の3分の1となる4人の投手出身監督となった。

 翌21年にはDeNA・三浦大輔監督、楽天・石井一久監督も新監督となり、半分の6球団となった。22、23年が4球団、今年は3球団となったが、ヤクルト・高津監督とロッテ・吉井理人監督が来季続投となり、阪神では藤川球児監督、西武では西口文也監督、オリックスでは岸田護監督が誕生した。

 現時点で来季去就が未定なのは日本ハム・新庄監剛志監督とDeNA・三浦大輔監督だが、ともにCSファイナルS進出を決めた両者が来季続投となれば、21年に続いて投手出身監督が半分を占める6人となる。

 古くから、投手出身監督の多くは成功しないと言われてきたが、近年ではソフトバンクを率いた工藤監督がリーグ優勝3度、日本一5度に輝き、ヤクルト・高津監督も20年の最下位から21、22とリーグ連覇を果たしている。

 西武は今季最下位、4連覇を狙ったオリックスはリーグ5位、球団史上初のリーグ連覇に挑んだ阪神は2位に甘んじた。新監督の手綱さばきに注目だ。

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