日本ハム・新庄監督「最高やん」柳田、近藤の復帰を歓迎「言い訳させない戦いをしたい」役者はそろった、あとは勝つだけ
日本ハムの新庄剛志監督(52)が、ソフトバンクの柳田、近藤の復帰を歓迎した。「最高やん。言ってたじゃないですか。柳田君と近藤君が戻って、言い訳をさせない戦いをしたいから」。相手が強ければ強いほど、倒したときに自軍が光輝く。そんな思いを熱く語った。
「日本シリーズに出なければ、ロッテさんに負けてもソフトバンクさんに負けても一緒」と話していた。CSファーストステージ、ファイナルステージを区別せず、CSを最大9試合として計算。エース伊藤を勝率のいいソフトバンク戦に温存するセオリー無視のシーズン中同様のローテーションを組んだ。
ここまでは描いたシナリオ通り。それを「勇気はいりましたけどね」と明かす。「選手全員がもう一回福岡で伊藤くんの投げる姿を見たいっていう気持ちがものすごく、チーム一丸となって、その思いがあっての勝利」とファイナル進出決定を振り返る。「このシナリオは作ったんで。伊藤くんが初戦イーブンに持っていく、だけのこと」とエースに託す思いだ。
自軍には誤算もある。正捕手の伏見が14日の練習中にボールを受け鼻骨骨折。新庄監督が“キーマン”に指名していた山本拓は背中の張りを訴えて14日はベンチ入りしなかった。
ともに福岡に帯同するが、出場できないと判断した場合は入れ替える可能性も示唆する。「アクシデントは常に頭に入れておかないことにはね。けがしてる選手を出すわけにはいかないし。どのチームもそうですよ」と動じない。
「誰もを喜ばせる、感動させる采配っていうのも監督の仕事」と言う。柳田、近藤の復帰で、役者はそろった。「もう、ありがとうございます、ですよ」とニヤリ。「ベストメンバー、よっしゃ!最高じゃないですか」。最高の仇役と最高の戦いを演じて、最後は勝つ。“脚本家・新庄剛志”の描く下克上のシナリオ通りに勧めていく。