昨オフ巨人戦力外→DeNA救世主に 快投の堀岡は古巣への意識「もちろんありましたが気にしすぎてもいい方向にいかないので」

 8回1イニングを抑えた堀岡(撮影・持木克友)
 8回、ピンチを切り抜けナインに迎えられる堀岡(撮影・持木克友)
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、巨人0-2DeNA」(16日、東京ドーム)

 DeNAが完封勝ちで初戦を制し、アドバンテージを含めて1勝1敗とした。

 守護神・森原が右肩の不調でベンチ外。緊急事態の中、投手陣が一丸でつないだ。

 2点リードの八回には、今季登板わずか6試合の堀岡がマウンドへ。150キロ超の速球とフォークを連投し、1安打無失点に抑えた。4番・岡本和は140キロフォークで右飛に抑え、マウンド上で雄たけびをあげた。

 16年度ドラフトで巨人に育成7位で入団。支配下登録され、通算18試合に登板した。だが、昨オフ、巨人から戦力外通告を受け、DeNAに育成選手で入団。どん底から這い上がり、支配下契約を掴み取った。

 今季、シーズンでは6試合で防御率0・00。13日のCSファーストS・阪神戦でも無失点に抑え、救世主に名乗り出た。

 古巣・巨人相手、東京ドームでの大一番で活躍し、「(巨人への意識は)もちろんありましたが、気にしすぎてもいい方向にいかない。バッターを抑えることだけを考えました」と冷静。しびれる場面での登板に「こういう場面で投げたいと思っていたので嬉しい気持ちが大きかった」と笑みを浮かべた。

 昨オフ戦力外から状況が一変。下剋上を狙うチームの救世主となり、「拾ってくれたので、それに尽きるかなと思います」とDeNAへの感謝を口にした。

 三浦監督も投手陣を絶賛。「初戦、是が非でも取りたかった。ケイが最高の投球をしてくれた。(ブルペン陣の奮闘も)つなげていかないといけない。明日も全員で出し切って、全員でいきます」と力を込めた。

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