巨人・阿部監督 「横浜の勢いを感じながら」打線沈黙で完封負け 吉川欠く中で増田大&オコエ起用「みんなで打破」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、巨人0-2DeNA」(16日、東京ドーム)

 完封負けを喫した試合後の巨人・阿部慎之助監督は、しばらくグラウンドを見つめていた。ファーストSを勝ち上がったチームの熱量に圧倒された敗戦。努めて明るい表情で口を開く。「横浜の勢いを感じながらやることができました、きょうは」。完敗を認めた上で前を向いた。

 今季16勝8敗1分けと勝ち越した相手で、先発は5勝1敗と好相性だったケイ。圧倒的有利の状況下だが、リーグ王者の「試練」を受けた。2日にレギュラーシーズンの全日程を終了。この日まで2週間の調整期間を余儀なくされた。実戦勘に確かな差はあったが、指揮官は言葉をのみ込んだ。

 「それは言い訳になっちゃう。ケイ投手も手が付けられなかった。ただ、あれだけ打てなくてもチャンスはできるんだと。そこでポコって打てれば…という試合だった」

 散発4安打にも3度、得点圏に進んだ攻撃に収穫を得た。左脇腹痛の吉川を欠く中、「それしかなかった」と増田大が二塁、オコエは3番で今季初出場して好守も見せた。「短期決戦なんで、みんなで打破していくしかない」と指揮官。まだ1勝1敗。過去、リーグ優勝年にCSファイナルS初戦敗戦は5度で、そのうち3度は突破している。

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