DeNA 巨人“連倒”ラッキーボーイ・森敬が先制打 CS初戦から4連勝はCS突破率100%

 連勝に歓喜の輪を作る森敬(右)らDeNAナインと最後の打者となりベンチへ戻る浅野(左)=撮影・伊藤笙子
 5回、菅野(手前)から先制打を放つ森敬
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、巨人1-2DeNA」(17日、東京ドーム)

 レギュラーシーズン3位・DeNAが同1位・巨人に勝利し、アドバンテージを含めて2勝1敗とした。DeNAは五回にCSで絶好調の森敬斗内野手が先制適時打を放ち、同点の七回はオースティンが決勝ソロ。日本シリーズ進出まであと2勝となった。過去にCSファーストS初戦から4連勝したチームは、CS突破率100%だ。

 DeNAの若い力が大舞台で躍動した。五回1死三塁。森敬が殊勲の先制打で勝利を呼び込んだ。菅野が投じた初球フォークをとらえ、しぶとく中前にはじき返した。これで覇者巨人に2連勝。通算成績2勝1敗とし、下克上の実現へボルテージが高まってきた。

 「気持ちで打ちにいき、いいところに飛んでくれました」。森敬は無垢(むく)な瞳を輝かせて振り返った。ファーストS初戦から13打数5安打で打率・385。19年度ドラフト1位の22歳が、ポストシーズンでいよいよブレークの兆しだ。5年目の今季、レギュラーシーズンは71試合で打率・251。守備では12失策を犯し、夏場には守りのミスで2軍降格を命じられたこともあった。

 だが、苦い経験を味わった若武者が今、無限の伸びしろを発揮。懸案だった勝負どころでの守備も安定感が生まれ、投手戦を演出している。森敬は「日頃やってることが試合で体現できている。いいマインドでグラウンドに立てている」と引き締まった表情を見せた。

 三浦監督は「うまく自分の良さ、持ち味を出せるようになってきた。成功体験が自信につながっている」と進化を口にする。二人三脚で指導にあたる石井チーフ打撃コーチも「山田哲人(ヤクルト)もCSがブレークのきっかけだっただろうし、大舞台で結果を出せているのはすごく自信になると思う」と目を細めた。7番に森が控えることで、自慢の打線にも厚みが増している。

 これでCSファーストS第1戦から4連勝。過去の記録に照らし合わせると、CS突破率は100%だ。心強いデータが味方するが、「きょうはもう終わり。また明日に向けてです」と指揮官。勝ってかぶとの緒を締めた。

 ◆CS初戦から4連勝球団突破率100% 2007年からのCSでファーストS(第1S)初戦から4連勝球団は過去に2球団でいずれもCS突破。過去2球団は07年・中日と14年・阪神で、いずれもシーズン2位からの下克上突破だった。一方、セ・リーグCSファイナルS(第2S)で下位球団が初戦から2連勝した例は過去に3度で①07年・中日②12年・中日③14年・阪神で、最終的にCS突破を決めたのは07年・中日と14年・阪神。なお、相手はいずれも巨人だった。

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