巨人 貧打連敗 阿部監督「俺が代打で行きたいぐらい」2戦1得点 CS史上ワーストの5併殺

 8回、中山(手前)が遊飛に倒れ、ホワイトボードに目をやる阿部監督(左)=撮影・伊藤笙子
 4回、中山(手前)が2打席連続三振に倒れ、厳しい表情の阿部監督
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 「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、巨人1-2DeNA」(17日、東京ドーム)

 リプレー映像が流れるように、巨人は2戦連続で重苦しい展開になった。完封負けの翌戦に1得点で敗戦。つながりを欠く打線に阿部慎之助監督は「俺が文句を言ったって、やるのは選手だ」とうなずきながら、あふれる思いが言葉になった。戸郷、菅野で喫した痛恨の連敗。流れを変える一打が欲しい。

 「俺が代打で行きたいぐらいだね」。指揮官が胸中を吐露したように、2戦1得点では敗因も明白だ。二、三回と得点圏に走者を進めながら、あと一本が出ない展開でCS史上ワーストの5併殺。「ウチは中軸になっていないから」とつぶやいたように、左脇腹痛の吉川を欠く窮状に打開策が見当たらない。

 そんな中でもリーグ王者の意地を、ベテランが懸命のプレーで体現した。1点を追う六回、丸が一塁に捨て身のヘッドスライディング。リプレー検証でアウトにはなったが、ベンチは総立ちで迎え奮い立った。直後、オコエの右中間を破る二塁打から、4番・岡本和が中前に同点適時打。CS15イニング目で生まれた待望の初得点だった。

 チームの敗戦に主将は「負けたので、意味はないです」と首を横に振った。求めるのはチームの勝利、12年ぶりの日本一しかない。下位球団が初戦から2連勝した例は過去に3度。うち2度が日本シリーズに進出し、いずれも巨人が突破を許している。「何を言っても仕方がない。明日まず一個、勝てるように」と指揮官。代打・阿部を超える救世主を求める。

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