NPBと選手会が事務折衝で来季2軍で導入準備の延長タイブレーク制議論 選手会「検証結果を見てみたい」

 日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会の事務折衝が18日、オンラインで行われ、来年の2軍公式戦で試験的な実施の準備を進めている「延長タイブレーク制」について議論した。

 米大リーグや日本のアマ野球などで採用されている制度で、日本球界も導入を検討してきた。まず来年のファームで実施し、1軍で実際に導入するかどうかの検討材料にする意向だ。日本プロ野球選手会の森忠仁事務局長は非公式ではあるが選手の声として「『何のためにやるかとか、どういうルールでやるかが分からないと、なんとも言えない』というところでした」と説明。「『やった方がいい』、『必要ない』」と意見も分かれていたという。

 NPBは来年、2軍で実施して検証する意向だが「検証結果を見てみたい」との考えを示した。実際に導入された場合、選手の個人記録の扱いついては「球団の方も記録に関しても検討すると言ってた。その検討結果を聞いて(からの判断)だと思います」と語った。

 タイブレークについては勝敗の決着をつけることも目的の一つで、NPBでは2軍戦で引き分けの回数の減少数なども見極める材料とする意向だ。また延長十回からを想定しているが、無死二塁や無死一、二塁からスタートなどのシチュエーションは検討中。個人記録は国内アマ野球の大会での扱い方を参考にする方向性だ。

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