日本ハム・新庄監督は自身の進退は明言せず CS敗退後「ドラフト会議が終わったときにしっかり答えを出しますので。ちょっと待って下さい」と話す
「CSパ・ファイナルS・第3戦、ソフトバンク3-2日本ハム」(18日、みずほペイペイドーム)
3連敗でアドバンテージを含め0勝4敗で敗退が決まった日本ハムの新庄剛志監督が試合後、来季の自身の去就について明言しなかった。「今後僕がどうするかはドラフト会議が終わったときにしっかり答えを出しますので。ちょっと待っておいてください」とだけ話した。24日のドラフト会議には出席するとした。
新庄監督はファイナルSで1勝もできずに終わり「シナリオ通りにいかない。いかなかった。まだまだ、凡人や」と第一声。ため息をついた後「もう少し盛り上げたかった。3勝3敗くらいにもっていって。3勝3敗までいったら、どっちが勝ってもいいという気持ちでいたし、盛り上げられなかった悔しさが強烈にある」と話した。
ソフトバンクも4年ぶりの日本シリーズ進出で「(これまで)負ける経験をした選手がけっこういると思う」とし、「ファイターズの選手も今はそういう経験をしてる途中なんで。こういう時期は必ず来ると思うから、上を向いてやっていってほしい」と今後の成長に期待した。同時にこの日の試合は選手起用や采配で「攻めた攻めた」とし「全力で考えた結果、こうなった。(策が)当たんなかったのは、オーダーの組み方は僕のミスだし、作戦でもピッチャーでも勝たないとすべて僕のせいなんで。でもよくやりました。成長度は12球団ナンバーワンです」とナインをたたえた。
新庄監督にとってはレギュラーシーズンでは2年連続最下位から一気に2位に飛躍した3年目。CS前には、来季について「完全燃焼したら?“もう責任を果たしました”ってなるかもしれない」と勇退をにおわせながらも、一方で「今後の戦い方次第ですね。やり返したろと思ったら、またあるし」と話していた。
これまでの新庄監督は“3年”が節目になっていた。阪神入団3年目の92年にレギュラーを獲得。01年から3年間メジャーでプレーし、04年から在籍した日本ハムでは3年目の07年に日本一となって引退した。
新庄監督は最下位に終わった就任1年目の本拠地最終戦でファンの前で続投を表明。自ら1年契約を希望して臨んだ昨季の6月には「オレはMAX3年かな」と話して3年目に意欲を示し、今季での完全燃焼を思い描いていたこともあった。