巨人が悪夢の3連敗で崖っぷち 暴投で決勝点を献上 阿部監督は天を仰ぐ「粘っていたけどね」打線組み替えも3戦わずか2得点

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、巨人1-2DeNA」(18日、東京ドーム)

 巨人が悪夢の3連敗を喫した。3試合でわずか2得点と貧打に苦しみ、アドバンテージを含めて1勝3敗。まさかの形で崖っぷちに立たされた。

 試合は二回、巨人が今シリーズ初めて先制点を奪った。4番の岡本和がDeNAの先発・吉野に対して1ストライクから2球目。2球続いた直球を見逃さなかった。高めに浮いた146キロをフルスイング。高く放物線を描いた打球は、ゆっくりと左翼スタンドに到達した。

 だが、主砲のひと振り以外でDeNA戦がつながらない。この日は1番に長野、3番に丸を置くなど大幅に打線を組み替えて臨んだが、以降、なかなか追加点を奪うことができなかった。

 三回には1死満塁の好機で、大城卓が放った二遊間の打球を牧が横っ跳びで好捕。併殺でチャンスをつぶした。八回にも2死二塁で岡本和が申告敬遠。大城卓が二ゴロに倒れ、無得点に終わった。

 流れを引き寄せられない中、1-1で迎えた五回だった。2番手の赤星が登板。2死三塁でオースティンの打席。2-2からの5球目、外角を狙った直球を引っかけ、捕手・岸田も反応することができずに後逸。赤星の暴投が記録され、結果的にミスでリードを許す展開になった。痛い失点に、ベンチの阿部監督も天を仰ぎ、唇を強く噛みしめた。

 試合後、阿部監督は「なんとか粘っていたけどね…。後はもう意地を見ましょう。それだけです、以上」と15秒で会見を終了した。

 完全に流れを失ったチームは、3試合でわずか2得点。3連敗でDeNAに王手を許した。19日の第4戦は井上が先発する予定。若い力でまずは流れを変えたい。

 

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