「ＣＳパ・ファイナルＳ・第３戦、ソフトバンク３－２日本ハム」（１８日、みずほペイペイドーム）

　「２０２４　パーソル　クライマックスシリーズ　パ」のファイナルＳ第３戦が行われ、リーグ覇者のソフトバンクが同２位の日本ハムを３－２で破って３連勝。優勝チームが持つ１勝のアドバンテージを含めて４勝０敗となり、４年ぶり２１度目（南海、ダイエー時代を含む）の日本シリーズ進出を決めた。終戦となった新庄剛志監督（５２）は２４日のドラフト会議後に去就を明らかにするとした。

　今季何度も披露してきた粘りは見せた。１点を追って、八回２死三塁、九回１死二塁。あと一本が出ず敗戦。３戦全敗でファイナルＳ敗退が決まった。新庄監督はベンチ前に立ち、小久保監督へ拍手を送ってグラウンドを後にした。深いため息とともに、報道陣の前に現れた。

　「シナリオ通りにいかなかったですね。まだまだ凡人やね。３勝３敗までいったら、どっちが勝ってもいいくらいの気持ちでいて。盛り上げられなかったことの悔しさは強烈にありますね」

　２年連続最下位から、２位に躍進。そんな選手たちを「よくやりましたよね。成長度は１２球団ナンバー１です」と称賛。「うちの選手も経験したらこれくらいのチーム（ソフトバンク）になると思うから。経験が違いますもん」とさらなる成長を予告した。

　この日無安打、決勝点に絡む失策も犯した清宮は「打てなかったしエラーも。チームに申し訳ない」とうなだれた。それでも「しっかり鍛え直したい」と前を向いた。

　４番に座った万波は三回に同点適時打と気を吐いた。敗退に「悔しいですけどいい経験ができた」と言う。「リーグ優勝は一番最初に目指すところ。ホークスを倒せるチームになってまたこういう舞台に帰ってきたい」と目標を立てた。

　３年間で選手を頼もしく育てあげた新庄監督。来季への進退は、まだ表明していない。「今後、僕がどうするかはドラフト会議が終わったときに答えを出します。ちょっと待っておいてください」と明かした。２４日のドラフト会議には「行きます、行きます」と出席する予定。その後、自ら口を開く。