巨人崖っぷち悪夢3連敗 打線不振3戦で2得点 決勝点は暴投 阿部監督「意地を見ましょう。それだけ」

 「JERA CSセ・ファイナルS・第3戦、巨人1-2DeNA」(18日、東京ドーム)

 レギュラーシーズン3位のDeNAが、同1位の巨人に競り勝って3連勝とし、2017年以来の日本シリーズ進出に王手をかけた。巨人は崖っぷちに追い込まれる形となった。

 静かに笑う巨人・阿部慎之助監督の姿に、激しい悔恨の情が見えた。必死に動けども動けども、流れを引き寄せられない展開。初戦の完封負けに始まり、前夜は1点差負け、そしてこの日は逆転負けで悪夢の3連敗。3戦2得点と攻撃が振るわない。あと1本、あと1点。またもホームが遠かった。

 試合は二回、今シリーズ初めて先制点を奪った。岡本和の豪快アーチで球場のボルテージも最高潮。流れが変わるかに見えたが三回だ。1死満塁の絶好機で大城卓が二ゴロ併殺。牧の好守に阻まれる形でチャンスをつぶすと、四回にはオースティンに同点弾を許す。さらに五回には、2番手の赤星が2死三塁から暴投で決勝点を許した。

 「なんとか粘っていましたけど…あとはもう(選手たちの)意地を見ましょう。それだけです」

 阿部監督は短い言葉で次戦に目を向けた。3番で起点を担った吉川不在で、3試合連続の日替わりオーダー。1番に長野、3番に丸を入れるも、打線はつながりを欠いた。アドバンテージを含め1勝3敗。まさかの形で崖っぷちに立たされたが、12年には3連敗から3連勝で勝ち進んだ。徳俵からの逆襲。指揮官は12年前の再現を信じている。

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