【西山秀二氏の眼】焦りが見えたDeNAのベンチワーク 動かないでいいところで動いて自滅 先発・浜口に五回で代打

 「JERA CSセ・ファイナルS・第5戦、巨人1-0DeNA」(20日、東京ドーム)

 リーグ覇者の巨人が3位から勝ち上がったDeNAに1-0で勝って2連勝し、優勝による1勝のアドバンテージを加えて対戦成績3勝3敗とした。中山礼都内野手(22)が決勝の右越え1号ソロを放った。21日の最終第6戦で巨人は勝つか引き分ければ、4年ぶりの日本シリーズ進出が決定。DeNAが勝てば7年ぶりにシリーズに進む。デイリースポーツ評論家の西山秀二氏は「DeNAは動かないでいいところで動いて自滅したように見えた」と指摘した。

  ◇  ◇

 DeNAは攻めているつもりだったのだろうが、外から見ていると「焦り」を感じた試合だった。相手が動いていないのに、動かないでいいところで動いて自滅したように見えた。象徴的だったのが、先発・浜口に五回1死一塁で代打を送った場面だ。

 先制点が大事な展開だったし、1死三塁で代打なら分かる。だが、1死一塁で代打・フォードの選択をする必要があったのだろうか。ホームランを期待するよりも浜口にバントをさせて、2死二塁で1番・梶原での勝負で良かった。

 結果として点が入らなくても浜口の続投でいい。降板するまで4回1安打無失点。状態が良くて巨人打線が嫌がっているように見えたし、球数も54球と余裕もあった。

 レギュラーシーズンで打ち勝ってきたというDeNAからすれば、普段通りの野球をやったということも分かる。試合前から三浦監督は浜口を三回で代えるというプランだったようだが、浜口の状態も見ながらゲームプランを組み立てて、「ここだ」という場面を見極めて動くべきだったのではないか。短期決戦だからといって動かないといけないわけではないし、ちょっと勝負どころがズレているように感じた。

 これで勝敗は五分となった。がっぷり四つで迎える第6戦は負けたら終わりのトーナメントと同じ。今日以上にベンチワークが問われる試合になるだろう。

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