「ＪＥＲＡ　ＣＳセ・ファイナルＳ・第５戦、巨人１－０ＤｅＮＡ」（２０日、東京ドーム）

　大舞台で本領を発揮した。ポストシーズン初登板初先発の巨人・山崎伊が６回１／３を６安打無失点で白星をつかんだ。「家でも緊張していたんですけど朝起きてからは、やってやるぞと思って（球場まで）運転してきました」。お立ち台で正直な思いを吐露してファンを笑わせ、そして喜ばせた。

　「先制点は絶対にやらない」と覚悟して相手と勝負をした。持ち球のカットボールも効果的に使い、尻上がりに調子を上げた。１－０の七回１死で桑原に左への三塁打を浴びて降板。大ピンチを迎えたが、味方が好守で助けてくれた。

　第１戦から３連敗し崖っぷちに追い込まれたが、第４戦で先発・井上、ブルペン陣の好投もあってＣＳ初勝利。「自分も明日の試合につなげるんだという気持ちで投げました」と振り返った。

　逆王手をかけて迎える第６戦。山崎伊がバトンを渡す先発はエース・戸郷。大黒柱の菅野にグリフィンもブルペンでスタンバイし、総力戦で挑む。リーグ制覇の原動力となった強力な先発陣。その豪華継投で大逆転の日本シリーズ進出を決める。