今秋ドラフト目玉、明大・宗山 価値ある同点打「最後の1球まで諦めない」浅利、望みつないだ魂の救援

 「東京六大学野球、明大3-3早大」(20日、神宮球場)

 2回戦2試合が行われ、明大は優勝を争う早大と延長十二回の末、引き分けた。今秋ドラフト目玉の宗山塁内野手(4年・広陵)が七回に同点適時打をマーク。同じくドラフト候補の最速154キロ右腕・浅利太門投手(4年・興国)が3回2/3を無失点の魂の救援を見せるなど第3戦に望みをつないだ。法大は延長10回の末、慶大を下し勝ち点3を獲得。プロ注目の山城航太郎投手(4年・福岡大大濠)が好救援でリーグ戦初勝利を挙げた。

 意地と意地がぶつかり合った4時間35分の激闘。惜しくもドローに終わったが、宗山が価値ある同点打を放った。

 「つないできてくれたチャンスだったので、必ず1点を取らないといけない場面。最後は気持ちで一本出せました」

 七回に3点ビハインドから1点差まで追い上げ、なおも2死一、三塁。1ボールから「甘いところに来たので」と内寄りの曲がり球を振り抜き、右前に同点適時打を運んだ。副将・中山からのお願いで前のカードから解禁した力強いガッツポーズも披露。「ここから行くぞという思いを伝えたかった」とうなずいた。

 1敗1分けで天王山の第3戦を迎える。「どんな展開でも最後の1球まで諦めない姿勢で、まずは1勝したい」。24日のドラフト会議を前に、死闘に勝ちきる覚悟だ。

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