ドラフト1位候補、大商大・渡部「武器は三拍子」 大学日本代表の4番務めた即戦力スラッガー【注目選手紹介】

 24年度ドラフト1位候補には東西に右の大学生スラッガーが君臨する。東の青学大・西川史礁外野手(4年・龍谷大平安)は侍ジャパンのトップチーム入りも経験して、大舞台で実力を証明済み。西の大商大・渡部聖弥外野手(4年・広陵)は大学日本代表の4番を務めた。関大・金丸夢斗投手(4年・神港橘)、明大・宗山塁内野手(4年・広陵)が競合必至とされるものの、強打者2人の才能も見逃せない。

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  競走馬のようにたくましい下半身、ユニホームの上からでもくっきりと浮かび上がる分厚い胸板と鍛え上げられた肉体からは貫禄が漂う。自慢のパワーに加えてコンタクト力も秀でている逸材。心技体が充実している即戦力スラッガーだ。

 「自分の武器は三拍子そろっているところです」と自負する。打では2年秋に5本塁打を放ち、シーズン最多本塁打記録を樹立。連盟最多記録に並ぶ通算119安打も記録した。今秋は内野守備に力を入れ、三塁でベストナインも獲得。肩の強さも一級品で、春までは中堅を主戦場とするなど脚力も長所とする。

 勝利への執念も一つの武器だ。16日に行われた大経大との優勝が懸かった一戦では1点を追う九回無死一、二塁で4番ながら犠打を敢行。「チームが勝つために自分が犠牲になった」と富山陽一監督(59)の打てのサインを無視してサヨナラ勝利を演出した。試合の流れを見極めて勝つための最善を選択。勝負どころでの冷静な判断は野球脳の高さを物語った。

 1位指名が確実視される明大・宗山とは高校時代の寮で同部屋。「活躍していたらがんばらないといけないなと思う」とチームは違えど、同じ夢を目指して高め合ってきた。大学3年時から日本代表に名を連ね、今年8月に行われた高校日本代表との壮行試合では4番に座るなど実績、経験も豊富。「代表のトップチームを目指してやりたい」と胸を張って運命の日を待つ。

 ◆渡部 聖弥(わたなべ・せいや)2002年8月31日生まれ、22歳。広島県府中市出身。177センチ、88キロ。右投げ右打ち。外野手兼三塁手。小学1年から南少年野球クラブで野球を始めて中学では府中野球クラブでプレー。広陵では1年秋から背番号「5」でベンチ入り。2年春にセンバツ出場を経験。高校通算30本塁打。大商大では1年春からリーグ戦出場。今秋は最優秀選手、首位打者など4つのタイトルを獲得。

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