報徳学園・今朝丸 「プロの世界に入っても甲子園球場でプレーできるのは光栄」 運命の日の前に「今は緊張の方が強い」

 ドラフト前日の心境を語った報徳学園・今朝丸裕喜投手
 報徳学園・今朝丸
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 ドラフト1位候補で最速151キロ右腕の報徳学園・今朝丸裕喜投手(3年)が23日、西宮市の同校グラウンドで練習を行い、プロの舞台で聖地のマウンドに上がることを心待ちにした。プロ入り後の目標は200勝に設定。運命の日の前日に、理想の未来の姿を思い描いた。

 どこのユニホームに袖を通そうとも聖地への思いは変わらない。今朝丸は地元にある憧れのマウンドに思いをはせた。

 「高校でも甲子園球場でやっていて、プロの世界に入っても甲子園球場でプレーできるというのは光栄だなと思う」。報徳学園からわずか約5キロ。年始の練習では学校から甲子園まで走るのが恒例行事だ。神戸市出身で小さい頃からなじみのある球場。プロ入りを果たせば、もう一度立てるチャンスがある。

 2年春のセンバツで自身初の甲子園出場を果たし、下級生ながら4試合に登板して準優勝を経験。3年時は春夏で聖地の土を踏み、全国区に名を広めるきっかけとなった場所だ。甲子園優勝を目指した3年間はかけがえのないもの。「苦しい時期もあったからこそ今の自分がある」と振り返った。

 プロ入り後の目標は200勝投手。「大阪桐蔭の前田選手が同じ目標を掲げていた」と、昨年度のソフトバンク1位左腕に負けじと壮大な決意を口にした。「自分のストレートがどこまで通用するか投げてみたい」と対戦したい打者は巨人・岡本和。「プロの世界でも組んでみたい」と1つ上の先輩で甲子園でもバッテリーを組んだオリックス・堀との“報徳バッテリー”結成も望んだ。

 現在はウエートトレーニングに重点的に取り組んでおり、ブルペン投球も週に1回実施。「土台作りをしている」と早くもプロ入り後の来年1月には始まる新人合同自主トレを見据えて準備を進めている。

 高卒No.1右腕との呼び声も高く、複数球団が1位クラスに位置づける逸材。運命の日を間近に控え、「最初はわくわくが強かったけど、今は緊張の方が強い」と率直な心境を明かした。「1位で指名していただいたらうれしい。心構えはできています。いつも通り過ごそうと思います」と右腕。名前が呼ばれ、夢がかなう瞬間を心待ちにした。

 ◆今朝丸 裕喜(けさまる・ゆうき)2006年6月2日生まれ、18歳。兵庫県神戸市出身。188センチ、80キロ。右投げ右打ち、投手。小学時に横屋川井少年野球部で野球を始め、本庄中時代は関メディベースボール学院中等部に所属。報徳学園では1年秋からメンバー入り。2年春から2年連続センバツ準Vを経験。3年夏は初戦敗退。最速151キロ。

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