巨人が異例のドラフト戦略 1位指名の石塚から上位3人は野手指名 97年以来27年ぶり 阿部監督ドラ1は「格が違う」
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」(24日、都内ホテル)
巨人は外れ1位で西武との競合の末、石塚裕惺内野手(花咲徳栄)の交渉権を獲得した。4球団競合の末に関大・金丸の抽選に敗れたが、高校ナンバー1野手の呼び声高い逸材を獲得。「将来は坂本勇人みたいな選手になってほしい」と呼びかけた。
さらに、2位指名で浦田俊輔内野手(九産大)を指名すると、3位では荒巻悠内野手(上武大)と、上位3人はいずれも野手指名。22年度のドラフトで浅野、萩尾と1、2位で野手を獲得した過去はあるが、3人続けて野手指名は異例のドラフト戦略。
阿部監督は石塚について「野球してる姿勢が素晴らしかった。負けん気もねテレビから見ていたし。夏の予選をたまたま見て、この子は格が違うなと。それくらいの評価はしていた」とし、18歳ながら即戦力として「今の高校生はいろんなことに恵まれていて体もできあがっている。浅野も2年目から1軍でチャンスを与えてきた。石塚くんもよければ1軍でチャレンジさせたい」と期待した。
巨人が上位3人を野手指名したのは、06年の高校生ドラフトで1巡目に坂本勇人、3巡目に田中大二郎、4巡目に伊集院峰弘を指名して以来。一括開催では97年の高橋由伸、川中基嗣、山田真介以来となった。