中日 監督付広報から異例の転身 小林正人氏が育成コーチに就任 現役時代は左のワンポイントとして金本殺しで活躍
中日は28日、来季の新コーチとして、ソフトバンク時代に三冠王を獲得した松中信彦氏が打撃担当コーチ、今季まで楽天で2軍投手コーチを務めた球団OBの小山伸一郎氏が投手コーチ、今季まで日本ハムでスカウトを務めた飯山裕志氏が野手総合コーチ、2022年に現役を引退した平田良介氏が外野守備コーチ、今季限りで現役を引退した田島慎二氏が投手コーチ、小林正人氏が育成コーチに就任すると発表した。
興味深いのは現役時代に左のワンポイント投手として活躍した小林正人氏の育成コーチ就任だ。2014年に現役を引退した小林氏は翌15年から球団職員となり、広報部に配属となった。今季まで立浪監督付広報を務め、これまでに森繁和監督時代にも監督付広報を務めた経歴を持つ。
現役時代にはサイドハンドからの「左殺し」として活躍し、阪神・金本知憲との対戦では、通算26打数5安打の打率・192、1本塁打、4打点に抑えるなど、変則フォームで各球団の左の主力打者を封じてきた。
現役引退後に球団広報に転身する例は多いが、球団広報からユニホーム組に転身した例は少ない。過去には阪神・平田勝男氏がコーチ就任後、明大の先輩である星野仙一監督時代に監督付広報を務め、その後、2軍監督、1軍ヘッドコーチに復帰した例がある。