巨人・橋上作戦戦略コーチ「いかに相手より点を取るか」 課題克服へ阿部監督も戦略と若手育成に期待
巨人の作戦戦略コーチに就任した橋上秀樹氏(58)=前オイシックス新潟監督=が29日、川崎市のジャイアンツ球場で始まった秋季練習を訪問した。スーツ姿で選手の前に立った橋上氏は「現役やっている間は監督、コーチをうまく使ってください」などと挨拶した。
課題克服に早速手を打った。4年ぶりにリーグ優勝を遂げた一方、462得点、447打点はいずれもリーグ4位。シーズン序盤、好機であと1本が出ない展開が多く、吉川が離脱したCSファイナルSでは、勝負どころの1本が敗因になった。橋上氏は「一番は勝つためにっていうことじゃないですかね。勝つためにどうするのか。主に攻撃の方を見させてもらう感じだと思うんですけど、攻撃でいかに点を取るか、相手より1点でも多く取るかっていうところだと思います」と語る。
2000年の現役引退後は巨人、ヤクルトなどでコーチを歴任。楽天時代は2007年からヘッドコーチとして、野村克也監督(当時)を支えた。今季は2軍に新規参戦した「オイシックス新潟アルビレックス」の監督として手腕を発揮。野村ID野球を支えた名参謀として知られ、打者分析や戦術選択など緻密な指導には定評がある。
巨人がリーグ3連覇した2012年からの3年間は戦略コーチや、打撃コーチなどでチームの勝利に貢献。11年ぶりの巨人復帰に「ヘッドを含めてバッティングコーチという肩書を持っているコーチがいらっしゃる。そういう方々に基本的には技術の向上というのを指導していただいて、私はいかにゲームの中でどの引き出しを使うかというアドバイスができればいいなと思います」とし、「この状況ではどの引き出しが使えるかとか、そういうアドバイスができればより効率よく、点が取れるんじゃないかなと思います」と語った。
来月2日からグラウンドで指導にあたる予定。阿部慎之助監督(45)も「特に戦略的なこともそうですし、若い選手の教育もしてもらおうかなと。そこをメインでやってもらおうかなと思っています」と期待した。