阪神・才木 大谷と26年WBC制覇や 堂々侍初ブルペン!23年の“膝つき驚弾”が分岐点「成長のきっかけになった」
「侍ジャパン合宿」(31日、宮崎)
阪神・才木浩人投手(25)が31日、宮崎市内のSOKKENスタジアムでの、11月の国際大会「ラグザス presents 第3回 プレミア12」に向けた野球日本代表の合宿で初めてブルペン入り。投球後は井端監督と、2023年のWBC強化試合でドジャース・大谷に本塁打を打たれたことについても話した。才木は大谷のように世界で通用する大投手となることを宣言し、指揮官は26年WBCで才木と大谷が共闘することに期待を寄せた。
受けた坂倉からは「ナイスボール!」と声が飛ぶ。井端監督も見守る中、才木が侍初ブルペン。走者なしの場合に適用される20秒のピッチクロックも計りながら、カーブ、フォーク、スライダーを交えて30球を投じた。
「状態を確かめながら、まずまずという感じ」と話したが、指揮官は「ボールに角度ありますしね。まだ全力じゃないですけど、ボールの勢い、迫力は感じられましたし。良い時に近づいているのかな」と評価。登板後には約10分間、2人で話し込んだ。
その中で出た話題が23年3月6日・WBC強化試合で、大谷に片膝を付きながら、片手で放たれた一発だった。「すごい悔しい思いをしたので、そこからもっといいボールを投げられるように、もっと成長できるようにというきっかけになった」。才木にとってのまさに分岐点。その悔しさをバネに成長を遂げ「入りたいとずっと思っていた」という日本代表に初選出された。
大谷は初出場した15年のプレミア12で2試合に先発。13イニングを無失点、21奪三振でベストナインに選ばれた。才木も「今後の成長もそうですけど、いろんな場面で投げられるような選手になりたい。相手も変わりますし、そういうところにもしっかり通用するような投手になれれば」と、世界と戦える“大谷級”の大投手となることを誓った。
26年のWBCでも指揮を執る井端監督は才木と大谷の共闘も思い描いた。「次、WBC入って、一緒にやっていたらいいなと個人的には思いますけどね」。今大会では先発の柱を任される才木。「プレッシャーは感じないですけど、思い切って楽しんで投げられたら」。成長した姿を見せ、さらなる飛躍のきっかけとする。