DeNA・筒香 悲願の日本一も満足せず「リーグ優勝できなかった」「僕はたいしたことができていない」

 26年ぶりの日本一を決め、戸柱(左)と抱き合う筒香(撮影・伊藤笙子)
 表彰を受けた6選手。(左から)敢闘賞の今宮、優秀選手賞の筒香、ジャクソン、ケイ、MVPの桑原、SMBCみんなの声賞の牧
 筒香(左)と抱き合う三浦監督(撮影・佐藤厚)
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 「SMBC日本シリーズ2024、DeNA11-2ソフトバンク」(3日、横浜スタジアム)

 DeNAは4連勝で26年ぶりとなる日本一に輝いた。

 今季途中に古巣へ復帰した筒香も歓喜。桑原らと抱き合い、悲願の日本一を喜んだ。決着をつけた第6戦で先制ソロを含む2安打4打点。シーズンでは打率・188、7本塁打と苦しんだが、短期決戦で勝負強さを発揮した。

 メジャーへの思いを胸に渡米したが、思い描いていた活躍ができずに帰国。悩み抜いた末、「優勝」「日本一」を目標に掲げてDeNAに復帰した。

 筒香は「僕がどうこうより、チームが日本一になったことを喜びに感じます」と実感を込めながらも、「日本一になれたことは非常に嬉しいし、いろんな方が報われたと思いますが、リーグ優勝に向けて入っていかなければいけない」と加えた。

 シーズン後半はベンチを温める日も続いた。日本一達成、大一番での活躍にも満足せず「僕なんてたいしたことはできていない。オフシーズンしっかりして来年という思いのほうが強いです」とうなずいた。

 貯金2、3位からの下克上を成し遂げたが、複雑な感情も入り混じった。「優勝できなかったのは理由がある。チーム全体でつぶしていかないと来年同じ結果になる。自分のパフォーマンスを上げる、来年にいい準備をするのはプロとして当たり前と思いますが、それ以外のチームを考えながら2月1日を迎えたいと思います。阪神タイガース、ジャイアンツ、ソフトバンクと強いチームが続くなかでここまで来られたのは何か選手が得ている。来年はリーグ優勝、そこが一番と思います」。常勝軍団となるべく、早くも先を見据えていた。

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