中日・白井元オーナー死去 96歳、落合監督招へい

 中日新聞社名誉会長で中日ドラゴンズのオーナーも務めた白井文吾(しらい・ぶんご)さんが10月29日午後8時、老衰のため死去した。96歳。愛知県出身。葬儀は近親者で行った。12月10日に名古屋市内でお別れの会を開く予定。喪主は長男伸明(のぶあき)さん。

 2000年から20年間、中日ドラゴンズのオーナーを務めた。言動には慎重なトップだったが、勝負をかけたのが「落合博満監督」だった。OBを望む声が強い、地元愛の強い環境。現役時代にFA宣言で中日から巨人へ移った落合氏はOBではあるが、反発も予想された。当時は指導経験もなかった。それでも、打撃にとどまらない野球への知見の深さを聞き「筋の通ったリーダーシップを期待したい」と決断。その後8年でリーグ優勝4度、日本一1度、Bクラスなしと起用は成功した。

 近鉄とオリックスが統合した04年の球界再編では、他球団の意向を気にしつつ、1リーグ制には一貫して反対。楽天が参入したパ・リーグが後に盛り返したこともあり、セの現状維持、12球団での2リーグ制維持は“正解”だった。

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