日本ハム・田中正義 恩師・和田の引退に「和田さんみたいな姿勢は、野球が終わるまで追い求めなきゃいけない」来季のテーマは「タフネス」
「日本ハム秋季キャンプ」(6日、エスコンフィールド)
偉大な先輩の姿勢を、追い続ける。日本ハム・田中正義投手(30)が、引退を発表したソフトバンク・和田毅投手(43)について言及。「本当に尊敬する方」、「僕の今の野球選手としての核というか、基礎みたいなものを作っていただいた」と敬意を示した。
1年目オフの自主トレで声を掛けられ「和田塾」に入門した。「フィジカルで言ったら体の使い方。投球の時にどのように体を使うのかっていうところを1から教えてもらった。メンタルで言ったら、練習の取り組みへの姿勢。できるようになるまでやる執念みたいなものは、和田さん以上の方を見たことがない」と明かした。
記憶に刻まれた光景があった。22年のある試合に先発した和田が打ち込まれた。「先発した日に最後まで残ってネットスローをしてたんですよね。40歳を超えて、あれだけ実績を残されてるのに、誰よりも遅くまで残って練習してる姿は目に焼き付いてます」。先発登板日の異例の居残り練習。妥協を許さない姿に驚きと尊敬の念を抱いた。
昨季から日本ハムに移籍、守護神の座に就いた田中正。「今までもずっとその考えを軸に頑張ってきた」とチームは変わったが、和田の教えを実践し続けてきた。来季に向けて「1年間、フルで投げ続けたいっていうのが一番。おのずと60試合前後になると思うんで。タフネスさっていうのは来年のテーマの1つです」と誓った。
「一生追いつくことはできないですけど、和田さんみたいな姿勢は、野球が終わるまで追い求めなきゃいけないなっていう思いはあります」。恩師の教えを胸に、投げ続ける。