「楽天秋季キャンプ」（８日、楽天モバイルパーク）

　三木流の鍛錬だ。楽天は秋季キャンプ第２クール最終日となった８日、グラウンドでの練習後に仙台市内にある計２７４段の石段をキャンプ参加全選手が走った。三木肇監督（４７）は「体もそうだけど、精神力も同時に強くしてほしいと思った」とトレーニングの意図を明かした。

　自身も体験したことだった。現役時代、ヤクルトの宮崎・西都キャンプで同じように階段を駆け上がった。「思い出深い練習というか、しんどかったね。役に立ったと思う」とその時は体のキツさが勝ったが、一つの自信になった。

　「走ることに関して賛否あると思うけど、スポーツの原点として下半身の強さ、粘りは必要だと思う」と指揮官。「体を休めるだけのオフじゃない。来年に向けてやっていきます」と今後も継続的に取り組む姿勢を示した。